• 筆供養2020

    2020年11月24日

    今年も水明書道会では、11月23日の正覚庵(筆の寺)の筆供養に奉賛させていただきました。

    前日の筆神輿作りにも事務局長以下数人で、水明会館で集めた使い終わった筆を持参してお手伝いさせていただきました。

    最初はまごついた神輿作りも、二年目、三年目・・・となるとなかなかに手慣れたもので、画家の先生方とご一緒させていただいてバッチリ形も決まりました!

     

     

     

    いよいよ当日。今年は感染対策もあって、お神輿の行列はありませんでしたが、それでも次々にたくさんの方々がお詣りされて筆も全国から集まっています。

    紅葉もすでにこのとおりです!

     

     

     

     

     

    午後、2時、境内の威徳堂前で、大護摩経が始まりました。

    松明で火が付けられると山伏の読経とともに筆や護摩木が次々に投げ入れられます。

     

     

    終了後、結界の四隅に掲げられたお札の一つを戴いて帰りました。

    今年戴いたのは「西方大威徳夜叉明王」。西方を守る仏様らしいです。

    水明会館にまた一年安置して、みなさまのご無事を守っていただきます。

     

    広報担当 堀 翠恵

    干支にまつわるエトせとら 丑編2

    2020年11月22日

    牛にまつわる故事(四字熟語)の第2回目は正月らしいものを二つ選んでみました。

     

    ●「食牛之気 」

    ①読み方

    しょくぎゅうのき

     

    ②意味

    牛を丸呑みするほどに意気盛んという意味から、心構えがこの上なく大きいことをいう。

    子どもの時分から、大きな野望を秘めていること。また、優れた人物は、幼い時から傑出しているということ。

    虎や豹(ひょう)は子どものうちから、大きな牛を食べようとする気概を感じさせるという意味から。

     

    ③出典

    杜甫「徐卿二子歌」

    この詩は杜甫の友人である徐卿の二人の子供を詠じたものです。

    この詩の頸聯(けいれん)に「小兒五歲氣食牛(小児五歲 氣は牛を食う)」という句がある

     

     

    ●「犂牛之子」

     

    ①読み方

    りぎゅうのこ

     

    ②意味

    地位や身分の低い家の生まれても、才能があれば世の中に認められるという意味

     

    ③出典

    論語雍也篇(論語全二十篇の冒頭から始めて六篇目)

    【原文】

    子謂仲弓曰。犂牛之子。騂且角。雖欲勿用。山川其舎諸

    【訓読】

    子、仲弓を謂いて曰く、犂牛の子も、騂(あか)くして且(か)つ角あらば、用うること勿(なか)らんと欲すと雖(いえど)も、山川(さんせん)其の諸を舎(す)てんや。

    【直訳】

    孔子様が仲弓におっしゃった。

    「まだら牛の生んだ子でも、毛が赤くて、角が見事でさえあれば、神前に供えられる資格は十分だ。人がそれを用いまいとしても、山川の神々が決して捨ててはおかれないだろう」

    【現代訳】

    孔子は弟子の仲弓に、入り混じった毛色の牛の子でも(生まれた身分が低いこと)、毛色が赤で角がまっすぐであれば(才能のたとえ)、祭祀の供物に使うことができる素晴らしい牛(世の中に役に立つ立派な人間とみられること)として重宝される。

     

    ④語注

    犂牛:毛の色がまだらな牛のこと(家柄・身分が低いこと)

     

    ⑤同意語

    「犂牛之喩(りぎゅうのたとえ)」

     

     

    佐藤煒水

    水明セミナー秋期講座報告

    2020年11月19日

    水明書道会では春(5月)と秋(9月〜11月)に水明会員や水明誌購読者そして一般の書道愛好家を対象に水明会館で(七条京阪駅下車五分)水明セミナーを開催しています。

    開催内容は漢字、仮名、現代書、篆刻と書道の四部門を網羅しています。

    講師は水明書道会の一般部審査員で、毎年、多くのご参加をいただいております。

    今回はこの講座の一つ、「篆刻」を紹介します。

     


     

    水明セミナー「篆刻」を担当します。佐藤です。

    毎年、秋のセミナーは年賀状の作成を目的として、干支の動物の印や年賀状らしいおめでたい言葉の印を作るのですが今回の講座では「篆書」の書き方を二回に分けて行いました。

    一回目は「篆書の筆法」など篆書の基本を、

    二回目は篆書を使った作品作りをしました。

     

     

    今回は第二回目の作品を六点ご紹介します。

    ①「臥牛」という篆書に牛が寝そべっている印を添えた作品です。

    直線的な構成の中に印が効果的に配置されています。

     

    ②「辛丑(しんちゅう)」と書かれています。辛丑は来年の干支です。

    この作品の見どころは曲直の線の組み合わせです。線のカスレも魅力的です。

     

    ③「喝」という文字を淡墨で「滲みとカスレ」を効果的に使っています。

    篆書の造形美をうまく活用しています。

     

     

    ④「秋聲」を篆書で書き、五言絶句を篆書に添えています。

    柔らかさとしなやかさがで表現された「和様」の作となっています。大正、昭和の文人気質を感じます。

     

    ⑤「風爽」を篆書で書き、自詠の五言律詩を篆書に添えています。

    五言律詩で空白を埋め、「風」の中の空白を大きく見せた作です。

    粗密が美しく表現されて、印も効果的です。

     

    ⑥「天禄」を篆書で書き、四言古詩を添えています。

    「天禄」が縦線を強調していますので、四言古詩を横に書いたのが成功しました。

    文人らしい作品に仕上がっています。

     

     

    佐藤煒水


    水明書道会では今後も、基礎から学ぶ、もっと深く学ぶ、そして楽しく学ぶ、さまざまな講座を企画しております。

    また次の機会には、ぜひみなさまもふるってご参加下さいますようお願い申し上げます。

    セミナー担当  長田紫豊

    干支にまつわるエトせとら 丑編1

    2020年11月2日

    波乱の続く令和2年も、あと2か月となりました。

    そこで、今年も11月から来年の1月にかけて、

    「牛」に関した故事や四字熟語を紹介していきたいと思います。

     

    来年の干支は「丑(うし)」

    古代中国人にとって牛は神の霊気 を漂わせた動物です。

    中国の神話には牛頭人身の神農や、軍神 蚩尤(しゆう)*1が登場しますが、それらは牛に対する崇拝の念のあらわれでしょう。

    今年の干支であるネズミが、

    農耕が主である私たち漢字文化圏の人間にとって大切な穀物を食い荒らす憎き動物であったのに対して、

    「牛」は農耕を手助けする大事な動物といえるでしょう。

    したがって、牛を含む四字熟語には、鼠のように負のイメージを含むものは少ないのです。

     

     

    ●「鶏口牛後」

     

    ①読み方

    けいこうぎゅうご

     

    ②意味

    大きな集団や組織の末端にいるより、小さくてもよいから長となって重んじられるほうがよいということ。

    「寧(むし)ろ鶏口(けいこう)と為(な)るも、牛後と為る無かれ」の略。

    「鶏口」は鶏の口(くちばし)。弱小なものの首長のたとえ。

     

    ③出典

    史記蘇秦伝(しきそしんでん)

    中国の戦国時代に、蘇秦(そしん)*2が韓(かん)王に

    「小国とはいえ一国の王として権威を保つのがよく、強大国の秦に屈して臣下に成り下がってはならない」と説いて、韓(かん)・魏(ぎ)・趙(ちょう)・燕(えん)・斉(せい)・楚(そ)の六国が合従(がっしょう=連合)するのを勧めた故事による。


    *1蚩尤(しゆう):中国神話に登場する神で、『路史』では、人間に農耕を教えたという「炎帝神農氏」の子孫とされている。古代ギリシャ神話のミノタウルスのように人の身体に牛の頭を持つといわれる

    *2蘇秦(そしん): 中国、戦国時代の縦横家。洛陽の人。字は季子。鬼谷子に学び、遊説家として活躍。強国の秦(しん)に対抗して燕  ・趙 ・韓・魏・斉・楚 に合従策を説いて同盟させ、成功するが、同じ鬼谷子門下の張儀(ちょうぎ)の連衡策(れんこうさく=6国を個別に秦と同盟させようとした策)に敗れた斉で殺された。

    佐藤煒水

    模試講座で今の力を試す!

    2020年9月23日

    9月21日、水明会館で11月の師範・準師範検定試験を受験予定の8名が師範検定模擬試験講座に参加されました。

    参加されたメンバーの中には初めて会館に来られたような感じの方もおられて

    少しいつもの模試講座と雰囲気が違っていました!

    この講座は本番と同じ会場で,試験時間や試験の流れを体験できるのが最大のメリット。

     

    参加者からは、

     

     ・ほぼ本番と同じ環境で体験できて、少し緊張がほぐれた。

     ・実技テストの体験ができて、良かった。

     ・不安が少し解消できた。

     ・現時点の弱点がわかった。

     ・時間配分が事前に実感できて良かった。

     

    というお声をいただきました。

     

    来年も開催する予定ですので、受験を考えておられる方はぜひご受講くださいね。

    緊張がほぐれ、自分の弱点もわかります。

    模試担当 石飛 篝

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