• 「関戸本古今集」料紙について

    2020年7月5日

    古文の優れた書を真似て書く「臨書」の重要性は、古今の書家が述べておられ、また実践されて、創作の基礎になるもので、手習いの初歩段階から書道の上級者に至るまで、欠かすことのできない勉強方法です。

    水明誌で半期6回、関戸本古今集を取り上げました。各回1首、1ページの連載で技法の解説をいたしました。

    さてここでは、モノクロの水明誌の連載ではお伝えできなかった料紙と文字との関係などについて、少しご説明をさせていただきます。

     

     

     

    現代のかな書道の作品は、白い紙以外にも染料で染めたり模様を画いた紙(料紙と呼ぶ)に墨の濃淡で文字を書くことがありますね。

    白紙(しろがみ)で書く漢字とは異なり、色彩と墨色を調和させるのが妙味。なんとも言えない趣(おもむき)のある味わいですが、むずかしいところでもあります。

    古筆と呼ばれる日本のかな作品は、平安時代に黄金期を迎えます。その頃の女性の装いで、染色加工した単色の衣を重ねて着る十二単(ひとえ)が知られています。色によって季節感も表現する衣装です。

    同様に書道においても、多色を濃淡に染めた紙を重ねて和綴の冊子本(ノート状に仕立てる)にしたものが作られました。

    料紙にかいた後、製本にしたのではなく、仕立てた本に直接に古今和歌集を書いたもので、現存で著名なものが関戸本古今集です。

     

     

     

    関戸本の料紙は、萌黄(もえぎ:黄と青の中間色)、紫、茶、黄などに染めてありますが、同じ色を濃から淡へ、淡から濃へと層をなすように繰り返す「繧繝(うんけん)」とよぶ彩色方法で作成されています。

    現存する関戸本古今集はおよそ千年の時を経ていますが、意匠を凝らした和綴の本に書いてあり、特に紙の明るさ暗さに対応した墨の量の扱いは、色付きの料紙にかなを書くときの参考になることは間違いありません。

     

    例「濃色料紙の場合」

    線に太細をつけるが、線が色に負けて読めなくなるので、渇筆(かすれ)にならないように注意して書く。

     

     

    例「淡色料紙の場合」

    墨量の多い少ないを隣接の行と対比させて書く

     

     

    今に伝わる関戸本古今集は、①読みやすい字形、②紙の明るさに合わせて、墨量・潤渇を変化させる、③リズミカルな運筆、④隣接の行との呼応、⑤流麗な連綿、など、優れた技能を有し、料紙の美しさは時代の美意識を感じる麗しい工芸品です。

    ぜひ、カラー本で継続して臨書をしていただきたいと思っています。

    小林小琴

    コロナ対策「かんたん間仕切り」

    2020年6月27日

    ながらくご無沙汰していました。

    水明書道会の一大イベント「水明書展」も今年は中止になってしまいました。残念ですが仕方のないところですね。

    さて

    新型コロナにまつわる自粛要請もようやく解除されましたが、昨今の状況を踏まえるとまだまだ油断はできませんね。

    早くにオンライン授業に着手された先生もおられますが

    大半はぼちぼちお稽古を始められたというところではないでしょうか。

    私自身も教室では神経質なほどソーシャルディスタンスに注意し、エアコンをつけたうえで窓など開放して換気をし

    マスクは必至、そのうえフェイスシールドを装着しています。

    先生方はそれぞれに工夫されていることと思いますが、

    特にこの梅雨の時期の蒸し暑さの中では、エアコンなど効かず熱中症まで心配しなくてはなりません。

     

    そこでこんな「かんたん間仕切り」を見つけましたのでご紹介します。

    私の伺っております「洛南身体障害者福祉センター」では食堂の空き時間に教室をしています。

    そこに所長さんの手作りのこんな衝立てが置いてありました。

     

     

    さっそく障害者福祉センターの所長さんにうかがって設計図をいただき、私も作ってみました!

    材料はいずれもコーナンなどで売っている「塩ビパイプ」とその継手、それと端に付けるキャップ

    透明シートは100均のテーブルクロスです。

    塩ビパイプは太さもいろいろですが私は16ミリ径で作っています。もちろん継手もその径に合わせます。

    ネットなどでは透明シートを透明のゴミ袋にしたりのアイデアや、これらをセットにした商品もあります。

    でも、ほぼカットするだけの簡単なものです(カットサービスしてくれるDIYの店舗もある)ので自作がオススメ。

    材料費も1つ1000円未満です。

    大きさもいろいろ変えることができるし、何より不要になったら解体して片づけられます。

     

     

     

     

    ほんと、のこぎりで切ってはめ込むだけ・・・

    あっという間に完成です!!

    ビニールクロスはセロテープなどで止めてしまってもいいのですが、使用後除菌したり洗ったりしたいので私は洗濯ばさみで止めました。

    指導者の前に置いて使用する場合は下から半紙の出し入れができるように少し隙間を空けます。

    また教室の生徒さん同士の間に間仕切りとして使用する場合は下までクロスを下げます。

     

     

    実際に「水明会館教室」で使用してみました。

    案外向こうはよく見えました。

    マスクはしていてもフェイスシールドを外すことができるのは有り難いです。

     

     

    けっしてこれで完璧というわけではありませんが、

    いろいろと工夫して「新しい生活様式」として乗り切るしかありません。

    皆さんも「こんなことやってるよ〜」というようなアイデアなどありましたら是非とも水明会館や広報担当までお知らせ下さいね。

    広報担当・堀 翠恵

    第14回墨聚展 最終日〜祝賀懇親会

    2020年2月24日

    いよいよ墨聚展も最終日

    連日たくさんの来場者が「ギャラリートーク」を楽しまれていますが

    最終日のギャラリートーク、担当は本会の事務局長 高井秀山先生 でした。

     

    絵などと違って

    「書は難しい」「わからない」とよく言われ

    今ではそれを志す者にしか理解しがたい書ですが、

    その書をもっと気軽に鑑賞するためのポイントや視点を

    漢字・仮名・現代書をそれぞれとりあげて、説明して下さいました。

     

     

    会場に詰めかけた「秀山」ファンの皆様も存分にトークを楽しまれたことと思います。

     

     

     

    さあいよいよ祝賀懇親会・・・

     

    でもその前に、

    本会の書展、搬出作業は搬出係だけでなくその場に居合わせた出品者が全員で!!

    「ふうー! ニハチ(二尺八尺の額作品)はけっこう重いわあ」

    でもみんなでやるとあっという間に片付きます。

     

     

    墨聚展祝賀会(於:ブライトンホテル)

     

    理事長 三浦彰峰先生のご挨拶、そして実行委員へのねぎらいの言葉に続き・・・

     

    第14回墨聚展の総務主任木村城雪先生と、墨聚展の実行委員の主任副主任の先生方

    昨年末から、この先生方にいろいろ準備していただいたお陰で

    楽しい書展になりました。たいへんお世話になりました。

    ありがとうございました。

     

    乾杯の御発声は副理事長の白波瀬青陽先生です。

     

    ・・・なんと、私としたことが、メインのお肉の撮影をわすれました。。。

     

    美味しいお料理、気の合った仲間との語らい・・・

    若々しく楽しい雰囲気の祝賀懇親会です。

    そして、お待ちかねのビンゴゲーム

    今回の賞品は入浴剤など健康グッズで、たくさん準備してくださって、

    けっこうな確率で賞品がもらえます。

     

     

    でも

    楽しい時間はあっという間です。

    副理事長石飛篝先生の締めのご挨拶と、

    水明書展での再会を約束して、拍手でお開きとなりました!!

     

    広報担当・堀 翠恵

    第14回墨聚展 3日目

    2020年2月22日

    昨日の好天とはうってかわって、午前中に雨が降り出した墨聚展3日目

    それでも3連休の初日とあって、朝からたくさんの方にお越しいただきました。

    さて、

    本日のギャラリートークは、「現代書部門」の山根青坡先生

    緊張で、「お昼ご飯ものどをとおらない!」なんておっしゃっていましたが

     

    ふたをあけると・・・

    からだじゅうで大きな字を書くときのリズムや

    作品鑑賞のポイントなど

    とてもわかりやすく楽しく解説して下さいました。

     

     

    本当は動画でアップしたいくらいの

    ダンスのようなリズムの筆運びのパフォーマンス

     

    作者の方が作品づくりに留意した点を話して下さったり

     

    チャーミングという言葉で作品を表現されたり・・・

    あっという間に時間がすぎました。

     

    ちょうど門川京都市長もお越しになっていましたので、お言葉をいただきました。

     

    さて!

    年々応募が増える「子ども年賀状フェスティバル」

    カラフルに色とりどりで干支のねずみを描いたもの

    大人顔負けの筆文字がバッチリ決まっているものなど・・・

    今年も力作が多数集まりました!

    2つと同じ物がない、完全オリジナルばかり

    自慢の楽しい企画の一つです。

     

     

    さあ、あすはいよいよ最終日。

    事故なく無事に、そして最後まで楽しい書展になるように

    運営役員一同、がんばります。

     

    広報担当・堀 翠恵

    第14回墨聚展 ギャラリートーク開催

    2020年2月22日

    お天気に恵まれた墨聚展2日目

    沢山の方にご来場賜りありがとうございました。

    ギャラリートーク初日

    午後二時から北川詩雪先生により開催されました。

    多くの方が熱心に聞き入っておられます

     

    その場におられた三浦理事長はじめ審査会員の先生にも

    作品の意図やポイントをインタビューされました。

    三浦先生

    石飛先生

    高井先生

    長谷川先生

    墨色、空間の処理、同じ題材でもサイズや

    表現の仕方を変え、作品の展開を図る事の

    大切さを学びました。

    22日、23日も午後2時から行われます。

    多数のご来場をお待ちしております。

    広報担当  山根青坡

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