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2024年 京都とっておきの芸術祭
2024年12月1日
このところの水明書道会、行事が目白押しです。
2024年11月29日~12月1日
岡崎公園のみやこめっせで開催された『京都とっておきの芸術祭』(障害のある方々の芸術を応援する芸術祭)では、水明書道会が毎年会場でワークショップをして協力させていただいております。
会場は書道だけでなく、絵画や写真、陶芸や俳句など、明るい色使いや躍動感のある楽しい作品であふれています
1日めはカレンダーづくりのワークショップ
「巳年」「お母さん」「大好き」「ありがとう」などの様々な筆文字と色とりどりの色紙などを組み合わせて楽しいカレンダーを作っていただきます。毎年楽しみに来てくださる方もあって用意した100枚のカレンダーは数時間でなくなる盛況ぶりでした。
開始早々に大勢の来場者に囲まれて大慌てで対応
2日めは「大きな筆で大きな文字を書こう」というワークショップ
一時間も前から楽しみに来ていただいた方もあって、それぞれのとっておきの言葉を大きな筆で書いておられました。
市バス大好きな少年が、停留所と停車する車番を書いてくれました
3日めの今日は授賞式の後、受賞者と西脇京都府知事との懇談会で、水明書道会の石飛理事長も審査員を代表して参加させていただきました。
知事賞受賞作品に対して一つずつ丁寧に感想を述べられる知事
授賞式での福山哲郎京都府身体障害者団体連合会会長の「障害があってもなくてもみんなが活躍できる芸術活動を」という言葉が印象に残りました。
懇談会での石飛篝理事長のコメントは以下から視聴していただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=W-dK3dAoqSg
https://www.youtube.com/shorts/T9mM8gNFJW4
事務局 堀 翠恵
筆供養2024
2024年11月28日
2024年11月23日 今年も東福寺正覚庵(通称筆の寺)にて行われる筆供養に水明書道会として参加させていただきました。
前日には筆神輿作りのお手伝いをいたしました。
筆供養当日、水明書道会では、恒例のカレンダーのワークショップで参加。
「毎年、楽しみに書かせてもらっています」という常連さんや、ご住職様が書いて下さっているのを興味深く御覧になり、写真に撮られている外国の方など多くの方がカレンダーワークショップにご参加くださいました。幟を先頭に銅鑼、筆神輿と東福寺境内やお町内を練り歩きますが、例年より紅葉の色づきが遅れているためか、通天橋なども例年よりは人は少ないように感じました。
筆神輿が正覚庵に戻ってくると読経の中、筆が炎の中に投げ入れられます。勢いよく燃える炎と共に心を込めて使い終わった筆が供養されました。
この煙を浴びると字が上達すると言われています。
日陰は肌寒かったけれど、お天気に恵まれた良い一日でした。
特別セミナー『学校教育と書道』
2024年11月26日
11月24日
長年、学校教育、また教師の育成に携わってこられた村岡徹先生を講師にお迎えして『学校教育と書道』というテーマの特別セミナーを開講いたしました。
「木」と「木へん」の字形の違い、横画と縦画の文字による書き順の変化、中学で行書を教える意味など、分かりやすく楽しく教えていただき、また今後の子どもたちの指導にも役立つ大変有意義な講座でした。
石飛 篝
筆神輿作り
2024年11月23日
毎年、11月23日に東福寺正覚庵(筆の寺)にて行われる筆供養。
22日には皆さんがご持参下さった使い終わった筆を持参して筆神輿作りのご奉仕をさせていただきました。
23日筆供養当日は、法要が行われた後に、筆神輿が町内や、東福寺境内を練り歩き、午後2時から護摩木が燃やされ
全国から集まった筆や筆記用具が投げ入れられます。この煙を浴びると字が上達すると言われています。
水明書道会では、カレンダー作りのワークショップをしています。
筆供養にお越しの際はお立ち寄り下さい。
広報担当 山根青坡
干支にまつわるエトセトラ《巳》
2024年11月21日
来年の干支は「巳(み)」である。
そこで、今年も「蛇」に関した故事や四字熟語を紹介したいと思う。
蛇は爬虫網有鱗目ヘビ亜目に分類される爬虫類の総称であり、トカゲとは類縁関係にあり有鱗目を構成している。
体が細長く四肢は退化しているのが特徴で、地上から地中、樹上、海洋に至るまで生活圏を広め、南極大陸を除く全大陸に分布している。また、毒蛇は熱帯・亜熱帯に多いと言われている。
蛇はその形態の異様さから、現代人にはあまり好まれないが、蛇が脱皮を繰り返し成長することから不死を連想させ神と扱われることもある。中国の神話に登場する人類創造の神である「伏義」「女媧」は人面蛇身と言われている。
以下の「伏義・女媧」を見ていただきたい。
「巳(み)」と紛らわしい文字に「己(おのれ)」「已(すでに)」があるが、この「巳」「己」「已」は昔から混同されやすく、過去の賢人は下記のような「おぼえ歌」を作っている。覚えておくと便利である。二例紹介しよう。
【おぼえ歌】
①「巳(み)」は上に、己(おのれ)己(つちのと)下につき、半ば開ければ已(すで)に已(や)む已(のみ)」
②「已(すで)に半ば、己(おのれ)は下に受けにけり、巳(み)はみなつけて、「イ」「キ」「シ」とぞ読む」
1.【画蛇添足】
★読み がだてんそく
★意味 余計なものをつけたすこと。
中国の楚の国の人が、蛇の絵を最初に描いた人が酒を飲めるという賭けをした。
一番最初に描き終えた人は余裕があったために調子に乗り、蛇に足を付け足した絵を描いた。
するとその絵は蛇ではないと言われて酒を奪われたという故事から。
★出典 『戦国策』戦国時代の遊説の士の言説・国策・献策などの逸話を国別に分類して編纂した書物。
前漢の劉向(紀元前77年~紀元前7年)の作といわれている。
★類似語 蛇足。為蛇画足(いだがそく)
2.【杯中蛇影】
★読み はいちゅうのだえい
★意味 疑う気持ちが強いと、つまらないことでも気になること。
酒杯の中に蛇の形をした影が映っているのを見て、蛇を飲み込んでしまったと思い込んで病気になり、その後、影は蛇ではなく弓のものであったと知ると、すぐに病気が治ったという故事から。
★出典 『秦書』「楽広伝」
★類似語 疑心暗鬼
3.【打草驚蛇】
★読み だそうきょうだ
★意味 無駄なことをして災難にあうこと
叢をたたいて、草の中に隠れている蛇を驚かすこと。
★出典 兵法36計
★類似語 藪蛇
【蛇の象形印】
【来年の干支 乙巳(いっし)】
佐藤 煒水