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《もりでみつけた宝もの 書道展》
2025年7月16日
水明ホームページの管理をお願いしているトライソリューションさんのみらいの森I-ARTプロジェクトに水明書道会が共催して開催する《もりでみつけた宝もの書道展》
7月15日 水明会館入り口棚の上にデジタルサイネージが置かれ、デジタルギャラリーと下鴨のギャラリーでの書道展が始まりました。
いろいろな障害をお持ちの方が日頃創作活動をされています。
熱い想いがあふれる作品、優しいお人柄が表れる作品、楽しんで書くことで生きる意欲につながってられるんだろうなと思う作品……
どの作品からも感動をもらえます。
下鴨ギャラリー内には3つを合体させた大型のスクリーンに作品が映し出されドーンと迫力満点で迫ってきます。
初日、汗だくだくでやってこられた出品者のお一人。「孫の名前を書いたんですよ」と嬉しそうに話され、スマホとタブレットで写真を撮って帰られました。
作品画像は以下のアドレスから見られますし、QRコードを読み取っていただいても見られます。
https://mirainomori.jp/gallery/
水明会館にお越しの時にはデジタルで御覧になり、お時間のご都合がつかれる方は暑い最中ですが、ギャラりーの方にも足を運んでいただけると嬉しく思っています。
広報担当 山根青坡
うたごよみによせて その7「暁」
2025年7月14日
今年は猛暑の中の祇園祭となっています。
いつもは、梅雨の半ばで始まり、7月17日の前祭の山鉾巡行が終わった頃に梅雨明けというパターンでしたが、今年は、少し異常。温暖化の昨今、これからは、この暑さの中での開催になるのか心配です。
関係者の方々のご健康とご無事を祈念します。
祇園祭は平安時代の869年、全国的に疫病が流行した時、その退散を祈願したのが始まりです。870年以後、毎年の行事となり、途中で中断はありましたが、千年以上続いて今にいたります。
安土桃山、江戸時代に盛大となり、その時の町組みの整備により、経費の負担なども含めて町衆の祭となっていきました。
祇園祭が始まった頃は、古今和歌集(914年ごろ完成)や新古今和歌集(1205年)が作られた時代。
そして、鎌倉時代の1235年ごろに、冷泉家の祖である藤原定家が、京都の小倉山(嵯峨野)の山荘で、古来の歌人100人の和歌を選んでつくった「小倉百人一首」は有名で、その中の歌が作られた頃になります。
さて今回のテーマの「暁」。
これは、未明、夜中から明け方までのことで、明け方といっても、まだ真っ暗な状態を指します。
先程の「小倉百人一首」の中で「暁」の歌を探してみると、
壬生忠岑(みぶのただみね)の歌があります。
「有明の つれなくみえし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし」(30番)
(夜が明けても空に残っている有明の月が、女性との別れの時に無常に空にかかっているのが見えた。同じようにあなたにそっけなく追い返されたその別れ以来、暁(夜明け前)ほどつらく悲しいものはないと思うようになった。)
同じく、この壬生忠岑は古今和歌集にこんな歌も詠んでいます。
「風吹けば 峰にわかるる 白雲の たえてつれなき 君が心か」(巻第十二恋歌二601)
(風が吹くと、峰で別れてしまう白雲のように、関係を断ってしまう冷たい貴方のお心なのです。)
こちらも、別れを嘆く失恋の歌ですね。
忠岑は、自分より身分が高く裕福な人に、恋する女性を奪われたのでしょうか。未練がましく声をかけても、まったく返事がない。要するに、女性は、身分の低い忠岑を見限り、捨てた。忠岑は、ただ奪われてしまう女性を、見送るしかなかった。と、解釈されているものもあります。
忠岑は、歌の才能があり、「古今和歌集」の撰者として抜擢されましたが、「先祖不見」と当時の本に書かれたように、先祖不明の身分の低い下級武官でした。
古代では、身分差を越えた関係は、長続きはせず、その悲哀を歌から読み取れます。
忠岑の子の「壬生忠見(みぶのただみ)」の歌が、今月「水明7月号」の条幅研究かな部のA課題にあります。
「恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか」百人一首41番
(わたしが恋をしているという噂が、もう世間の人たちの間には広まってしまったようだ。人には知られないよう、密かに思いはじめたばかりなのに)
この歌は、直接の恋心を詠んでいるのではありませんが、その深い想いと、人に知られてしまった戸惑いの気持ちが巧みに表現されています。
なんとなく、父親忠岑の恋と同様に、控えめな恋の様子がうかがえるなあと、私は思うのですが、いかがでしょうか。
今月の「うたごよみ」の最後に
―「置く白玉の露」が輝きます。露は涙でしょうか。―
とあります。
この「涙」の意味は、何なのでしょうか。
恋のはかなさ? ひとときの別れの辛さ? 失恋の感情?
色々考えられて、余韻を残す文章です。
2025年7月 編集部 北川詩雪
水明書展の準備 着々と
2025年7月14日
本日7月14日は水明書展の出品一覧表・懇親会出欠・青少年部硬筆・幼年毛筆及び出品料払込みの締め切り日。
今日の事務所は大忙し。
今日締切の水明書展の書類と同時に今月18日〆切の競書作品も配達されてきます。
事務所当番の方が競書作品の整理をし、事務局メンバーが水明展関係の書類を間違いがないかチェックする作業をと役割分担して進めています。。
そこへ、水明展広報担当メンバーが4人、展覧会会場で来場者に喜んでいただける楽しいグッズの製作にやってきました。
「あ~それいいね。こうしましょう!!」と笑いが絶えず準備が着々とすすんでいます。
今年の顔出しパネルの完成!会場でぜひ!!
社中の枠を超えて、係の仕事を一緒にすることで仲間が増え、またいろんな情報交換も出来、お互いが切磋琢磨できる
それがいいなと思っています。
水明書展は8月7日~11日です。
書展の成功に向けて係それぞれ頑張っています。
水明書展どうぞお楽しみに!!
広報担当 山根青坡
《もりで見つけた宝もの 書道展》開催!
2025年7月13日
水明ホームページの管理をお願いしておりますトライソリューション代表の辻本さんは「みらいの森 I-ART」と題する障害者の芸術活動を応援するプロジェクトを展開されています。
今回は書道分野の芸術活動の展示をとの事で水明書道会との共催で実現致しました。
初めての試みで、短い募集期間にも拘わらず障害をお持ちの方に教えておられる先生方が協力してくださり、30点近くの作品が集まりました!感謝申し上げます。
ギャラリー内は木の香りがする優しい雰囲気で、作品展示作業をしながらもなんとも癒やされる時間でした。
壁面にかぎりがあるので、ギャラリー内に全作品展示が出来ないのが残念ですが、出展していただいた全作品はデジタル化し、皆さんにご覧いただくようにいたしております。
作品がデジタル化されてながれます
デジタル化して会場に流れる映像は迫力満点ですよ。
また、デジタルで見られる機器(デジタルサイネージ)は水明書道会館玄関先にも設置していただけます。
↓↓↓
作品はどれも気持ちが込もっていて、温かさを感じます。
7月15日(火)~26日(土)13時~17時 ※日・月休み
是非、期間中、会場に足を運んで下さい。
また会場に来られない方には後日このHPでアドレスをお伝えいたします。いましばらくお待ちください。
広報担当 上田真翠
2025年度 第2回幹事会が開催されました
2025年7月8日
2025年7月6日(日)18時より
第2回幹事会を会場に来られない方の為にオンライン併用で開催いたしました。
先ず2025年度上半期の事業報告、会計報告、水明誌の現況について説明されました。
水明誌については冷泉貴美子氏にお願いし『巻頭エッセイ』として和歌にまつわるお話を掲載させていただいていて大変好評であること。臨書講座担当講師による揮毫をYouTubeで発信していくことが報告されました。
事業については、教育福祉機関へのはたらきかけとして夜間中学や障害者施設への講師派遣したり、障害者アート展の書道部門としてコラボしたりと社会貢献活動にも力を入れていること、時代のニーズにあわせ教室検索の改良や活動報告をブログにて迅速に発信するなどホームページの充実やメールマガジンにて色んな情報を会員に配信していくことが報告されました。
新しい授業指導方法としてオンライン講習会を実施しSNSでの発信や教室案内のやり方の講習を受け実施したところ、問い合わせがあり生徒が増えたなどの嬉しい報告もありました。
会議の後半にはどうしたら水明誌を購読してもらえるか、教室運営をどのようにされているか、水明誌やHPでこんなことがあればいいな「このようにして人数が増えてきました」「こんなして生徒さんにアドバイスしています」など、色んな話ができました。
理事長からは
「皆さんのお話に聞く耳をもってしっかり耳を傾け、皆さんと共に歩み育てていける書道会にしていきたい」と、とても心強い言葉が発せられました。役員一同、皆さんのお声を大切に一つ一つの行事に取り組んでいきたいと思っています。
先ずは8月に開催の水明展!です。
幹事会参加者からは、昨年より出品者が増えていますという声が多く嬉しく思っています。
運営委員は各係で着々と準備を進めています。様子は順次アップいたしますね。
広報担当 山根青坡