• 水明のお宝発掘シリーズ「水明会館図書紹介」その4

    2019年7月13日

    水明会館には貴重な法帖や珍しい教本が多くありますが、今月は少し変わった本を紹介しましょう。

    今回紹介する本は『世話千字本教訓絵抄』です。

     

    千字本といえば、皆さんもご存じのように「天地玄黄」で始まる漢文の長詩で、一千の異なった文字が使われていますが、そのうちの一字も重複していない名文です。

    また、四字を一句とする250句の韻文で、韻を踏み格調もあります。

    伝説ではこの千字文を作った周興嗣(しゅうこうし)は、この整然たる詩文を一晩で編み出したので、その労苦によって一夜にして白髪になったといわれています。

     

    さて、今回紹介するのは

    『世話千字本教訓絵抄』で、江戸時代寺子屋で使われたいわば、初等教育の教科書のようなものです。

    周興嗣の千字本のように、格調はなく、押韻もしていませんが、挿絵もあり、なかなか面白い本です。

    佐藤煒水

     

     

     

     

    #世話千字文教訓絵抄

    著者:[編著者]木村繁雄(編輯) [画者] 暁鐘成(画図

    出版社:, 大坂 : 積玉圃梓/文繍堂蔵 文政9稔(1826年)とあります。

     

     

     

    江戸時代の庶民にわかりやすいように総ルビ(全部に読みがな)付きで、

    「亭主馳走」「邂逅饗応」「嘉肴潤沢」「料理塩梅」などの文字が並んでいますが、江戸時代の寺子屋でこれらを教科書に習っていたとしたら、当時の庶民の教育水準は相当に高いものだったかもしれません。

     

    作品大募集中!!(水明書展だよりその1)

    2019年7月1日

    昨日6月30日の水明会館では、夕方から幹事会がありました。

    幹事さんは文字通り水明の根幹で、仕事をしていただく役員さんたちです。

    会議では水明書道会の現況報告とさらなる水明誌の売上げ増、そしてこの時期はやはり水明展の応募出品増についてご協力のお願いがありました。

    そこで広報ではこのようなチラシも準備致しました。

     

     

     

    今年から水明展青少年部では「幼年」の部が半紙サイズで表具もなしで出品できるようになりました

    まずは低学年、特にようねんの出品者をどーんと増やしたいです。

    また硬筆の部(ようねん〜小学生)も新設されました。

     

    応募作品大募集!!

     

    事業部長が以前

    「京都の方たちができるだけ多く『私は子どもの時、水明でお習字ならってたんえ』て言って下さるようにしたいねん」

    ・・・っておっしゃっていました。

    広報部としてこんなに楽しい、そしてこんなに頼もしい事業部長の言葉を応援しないわけにはまいりません!!

     

    確かに私たちぐらいの年齢では「子どもの時、水明でお習字ならってた」とおっしゃる方が結構おられます。

    しかし、昨今は少子化に加え、子どもの習い事の多様化などで、どこの競書誌も運営に四苦八苦、大変な時代です。これから先を考えると頭の痛いことばかり・・・。

    でも、昨日の現況報告によりますとそんな苦境の中でも水明はおおいに健闘しています!!

     

    これから先も「水明でお習字ならってた」いや「水明でお習字ならってる」という方達を増やしたい。

    まずは水明展青少年部がそのとっかかりになります。

    教室をお持ちの先生方は1点でも多くの出品作が集まりますようにご協力をお願い致します。

    なおチラシは水明書道会館にございます。

    お知り合いやお孫さんのおられる方などにも配布していただきましたら嬉しいです!

     

     

    第68回 公募水明書展・青少年部

    1:会期 2019年9月7日(土)〜8日(日)

         午前9時〜午後5時まで  但し8日は午後4時まで

         表彰式9月8日(日)午後3時

    2:会場 京都市美術館 別館2階(京都市左京区岡崎公園内)

         *出品要項はHPや水明誌、また水明書道会館にあります

     

    青少年部展では今年も楽しいゲームも準備しています。にぎやかで楽しい会場です。

    広報担当・堀 翠恵

    水明のお宝発掘シリーズ「水明会館図書紹介」その3

    2019年6月8日

    今月は『書學大系』を紹介しましょう。

     

    『書學大系』は,全85巻(碑法帖篇70巻+研究篇15巻/全89冊)、同朋舎出版より1989〜1990年に刊行されました。

    碑法帖篇・研究篇と分類されていて、中国及び日本の書道などの資料本として大変価値のある書籍です。

     

    水明書道会館にはなんとこの『書學大系』が3セットあります。

    1セットは一階の図書コーナーそして、もう1セットは二階の書棚にありますが、残念なことにこの『書學体系』が開かれた形跡がほとんどありません。

     

    そして昨年、もう1セット、水明会員のS先生からご寄付いただきました。

    S先生のご意思で、水明会員でしたら自由に閲覧していただけますし、会館のコピー機でコピーを取っていただくこともできます(コピーは有料)。

    またこの1セットに限り、場合によっては貸し出しも可能です(事務所での手続きが必要です)。

     

    水明会館の『書學大系』は拓も鮮明で、筆勢までよくわかります。

     

     

    是非、水明会館にお運びいただき、一度手に取ってご覧下さい。そして是非、皆様の書研究にお役立て下さい

    佐藤煒水

    名勝無鄰菴と藤井斉成会有鄰館を訪ねて

    2019年5月24日

    見学研修会報告「名勝無鄰菴と藤井斉成会有鄰館を訪ねて」

     

    5月19日(日)、水明書道会見学研修会として岡崎にある、山縣有朋の別荘である無鄰菴と「藤井斉成会有鄰館」を見学。新緑の一日を堪能しました。

    無鄰菴は、七代目小川治兵衛が作庭した近代日本庭園の傑作として名高く国の名勝にも指定されている見事な庭で有名。また、日露開戦に向けて話し合った「無鄰菴会議」の場である洋館など見どころがいっぱい。東山を借景にびわこ疏水から水をひいた庭園を回遊しながら満喫。

     


     

    つづいて、疏水べりを西に少し歩き、二つ目の見学先「藤井斉成会有鄰館」へ。名誉館長から同館の東洋美術コレクションについて説明をうけたあと、学芸員から「宋代の民俗文化と黄庭堅」についてレクチャーを受けたあと、年に1、2度しか展示されない黄庭堅の真筆「李太白憶旧遊詩」を鑑賞。なかには、法帖を手に鑑賞される参加者も。科挙のカンニング用衣装など庶民から皇帝まで同館の幅広い東洋美術コレクションを大いに楽しみました。

     

     

     

     

    昼食は、おしゃれなオ・タン・ペルデユで。とくにテラス席は大人気でした。

     

    今回の3カ所はどこも「行きたかったけれど、なかなか行けなかったのでうれしい」という参加者からの声に、担当者もほっとした次第。

    来年も、みなさまに喜んでいただける見学研修会にしたいと思います。

    ご参加いただきました皆様、有難うございました。

    (山鹿裕蹟、中村華峰、石飛篝)

    春のセミナーだより

    2019年5月4日

    3月から開講している春の水明セミナーもいよいよ後半。

    平成から令和の時代に移り、初めての講座を5月3日、五月晴れの高雄神護寺で開催。本物を現地で学ぶ、という初企画。しかも、バス停から山道を20分歩かないとたどり着けない現地集合という高ハードル。

    「ええ企画やけど、皆さん、参加してくださるかなあ」と心配していましたが、フタを開けてびっくり。21名の参加者が。

    この春一番人気のセミナーとなりました。

     

    さて、「灌頂暦名」を前に水明会員でもあるご住職の谷内弘照管主より神護寺の虫払い行事についてレクチャーをうけたあと、講師の高井秀山先生より「灌頂暦名」の書作品としての鑑賞ポイントを、顔真卿の争坐位文稿との比較考察などから。

    また、セミナー受講終了テストにかわり、「灌頂暦名」に関するクイズが出題されるなど、ためになる楽しい現地セミナーでした。

     

     

    講師の高井先生、受講者の皆様有難うございました。

     

    秋は、国立京都博物館で「特別展 流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」の予定です。ぜひ、ご参加くださいね。

    小林小琴、石飛 篝

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