冷泉貴実子さま講演「うたごよみ」

2月21日(土)水明書道会会員懇親会にて、冷泉貴実子さまにご講演をしていただきました。

 

昨年1年間、水明誌の巻頭エッセイ「うたごよみ」を12回ご執筆いただき、「松」から始まり、「竹」「梅」、そして最後は、「島」でした。

大変好評で、あらためて和歌のなかの季節とことばを楽しませていただきました。

そのご縁で、ご講演をお願いいたしましたところ、快くお受けいただきました。

 

「うたごよみ」との演題で、一年の季節について、和歌を通してご説明いただきました。

まず、節分は、四つの季節ごとにあり、節分の次の日が、それぞれ「立春」「立夏」「立秋」「立冬」になること。

現在は、2月の節分のみが残って、その次の日が「立春」。その2週間後ぐらいから「一月」が始まること。

今年は、2月17日が旧暦の1月1日になり、公演日の2月21日は、旧暦では1月5日になるとのこと。

旧暦の春、お正月について大変わかりやすく、ご説明いただきました。

 

春は、1月2月3月、夏は4月5月6月、秋は7月8月9月、冬は10月11月12月となり、

この季節の分け方は、日の光、日差しで季節を感じていたため、このような季節の分け方になるとのこと。

そして、昔は電気というものがないので、夜は真っ暗なわけで、寝るほかなかった。

そのため、夜の長い冬の季節から、昼の長い春の季節を人々は待ち焦がれたことを教えて頂きました。

 

次に、それぞれの季節の和歌を通して、それぞれの季節のことばを解説いただきました。

春は、「梅に鶯」ですが、梅の季節には、鶯は鳴かないけど、「梅」には「鶯」が決まった言葉になっていること。

 

狩猟に出向いた交野(今の枚方市に猟場があった)は、当時は徒歩での移動のため、宿泊したため、その翌朝に「春のあけぼの」と朝の景色が詠まれていること。

夏の鳥は、「ほととぎす」と決まっていること。

そして夏は、五月雨(梅雨のこと)で、病気が蔓延することが多く、その感染予防に「あやめ(菖蒲)」や「蓬」を使ったこと。

夏の終わりには、夏が終わること、そして半年が終わったことに安堵して、夏越しの祓え(はらえ)の行事があったこと。

この行事は、旧暦の6月30日に行い、現在の暦では、8月上旬になり、下鴨神社の御手洗祭(みたらしさい)は、その「みそぎ」の行事というわけです。

七夕は7月7日ですが、これは旧暦(今の暦では8月末)でないと、晴れて天の川が見えないとのことも興味深く拝聴しました。

秋の花は、「菊」。菊は枯れにくいので、西洋ではお墓の花となっていますが、中国では、「菊慈童(きくじどう)」という話があり、菊の水で不老長寿を得て、おめでたい話となっていること。

また、秋は「紅葉に鹿」と決まっていて、その鳴き声が「ものがなしい」となっているとのこと。

「梅に鶯」と同様に、本当に「鹿の鳴き声」が聞こえていたかは定かではなく、秋といえば「紅葉に鹿」に決まっていたこと。

上記のように、本当ではないことも「決まり事」として和歌に詠み、それが「日本の美」「日本の文化」としてあることを感じて、思い出してくださいと、締めくくられました。

淀みなく、身近な話題なども入れていただいて、大変わかりやすいご講演でした。

和歌、短歌を題材に書に親しんでいる者として、和歌を四季で楽しませていただき、その背景などを知ることができ、大変勉強になりました、

講師の冷泉貴実子さま、そしてご企画、ご運営いただきました皆様に感謝申し上げます。

 

北川詩雪

 


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