今日も暑い日でした。連日35度を超える猛暑日の中、当番審査員の先生方に水明会館にお集まりいただき、青少年部の審査会を行いました。
まず、石飛理事長より、ご挨拶と審査の進め方、賞札等の付け方など、具体的な説明がありました。
説明の後は、いよいよ審査です。
総出品数493点、幼年~高校三年生の作品を2班に分かれて審査しました。
1作品ずつ作品が出され号令係の先生の合図で点数を挙手します。
丁寧に公正にとしっかり審査をしょうと、どの先生も真剣です。
どの作品も、頑張って書かれたんだなぁと思う作品ばかり「書道は楽しい!」という、純粋な気持ちが伝わってきました。
皆さんに、賞をあげたいです。
審査後は褒賞係が集計、受賞者の方への連絡、上位賞の賞状の揮毫、など大忙しです。
本日、知事賞・市長賞・京都市教育長賞・水明賞・京都新聞賞・特選・準特選の賞が決まりました。
展覧会初日(8月7日)にホームページと会場で発表となります。
明日(8月4日)はいよいよ、美術館への搬入陳列です。
明日からも搬入風景、イベントなど、お伝えしていきます。
広報担当 上田真翠
8月に突入!
いよいよ水明書展が間近になってきました。
8月1日、表具屋さんが青少年部の軸作品を水明会館2階に搬入。
8月2日、搬入係が集合。
毛筆軸作品を各塾が提出されている出品一覧表とチェックし、間違いがないように各学年に仕分けし、学年別の出品数と軸の本数確認作業を行いました。高校生は釈文がはられていることもチェックです。
一生懸命書かれた作品、間違いがないようにスムーズな審査が出来るように皆で丁寧に確認作業を行いました。
3階では、硬筆の審査が当番審査員により公正に丁寧に行われました。
午後からは審査係が集まり、青少年審査の準備を間違いのないように丁寧に行ないました。
いよいよ明日は、青少年部の審査が2班に分かれ行なわれます。
水明書展の成功に向けて各係が力をあわせてがんばっています。このような係の仕事を通じて普段はあまり交流のない
他の塾の方達と知り合い仲良くなり書を通じて交流が深まることがうれしいなぁと思うのです。
審査会の様子、一般部搬入、会期中のイベントなどはまた明日からもお伝えしていきます。
広報担当 山根 青坡
障害をお持ちの方たちの発表の場を作り、あらたな働き方、あらたな活動の場を作る活動《みらいの森i-artプロジェクト》に水明書道会が共催して開催された書道展は7月26日好評のうちに会期を終えました。
多くの方が、QRコードで検索しデジタルでの作品をスマホやPC、事務所に設置したデジタルサイネージで鑑賞され、また、下鴨のギャラリーに足を運び展示されている作品を観て下さいました。
皆さん方の感想からは、
「入った瞬間、木の香りのする素敵な空間にアートな書の数々、素晴らしかった」
「どの作品も心がこもっていて元気をもらえた」
「自分の作品がこんな風に展示されていてうれしく出品してよかった」
「障害を持っていても書道ではそこに壁などないと感じた」等…
嬉しい言葉がたくさんありました。
i-artプロジェクトさんからも、2回、3回と書道展を続けていきましょうとの言葉もいただいています。
ご縁からとんとんと進み始めた話で、準備期間も短く、水明書展の準備の真っ最中にもかかわらず、ご協力下さいました支部の先生方、ご出品下さった方たちに心より感謝申し上げます。
次回もどうぞよろしくお願いいたします。
このあたたかな輪がどんどん広がっていきますように…
広報担当・みらいの森書道展お世話係 山根 青坡
水明ホームページの管理をお願いしているトライソリューションさんのみらいの森I-ARTプロジェクトに水明書道会が共催して開催する《もりでみつけた宝もの書道展》
7月15日 水明会館入り口棚の上にデジタルサイネージが置かれ、デジタルギャラリーと下鴨のギャラリーでの書道展が始まりました。
いろいろな障害をお持ちの方が日頃創作活動をされています。
熱い想いがあふれる作品、優しいお人柄が表れる作品、楽しんで書くことで生きる意欲につながってられるんだろうなと思う作品……
どの作品からも感動をもらえます。
下鴨ギャラリー内には3つを合体させた大型のスクリーンに作品が映し出されドーンと迫力満点で迫ってきます。
初日、汗だくだくでやってこられた出品者のお一人。「孫の名前を書いたんですよ」と嬉しそうに話され、スマホとタブレットで写真を撮って帰られました。
作品画像は以下のアドレスから見られますし、QRコードを読み取っていただいても見られます。
https://mirainomori.jp/gallery/
水明会館にお越しの時にはデジタルで御覧になり、お時間のご都合がつかれる方は暑い最中ですが、ギャラりーの方にも足を運んでいただけると嬉しく思っています。
広報担当 山根青坡
今年は猛暑の中の祇園祭となっています。
いつもは、梅雨の半ばで始まり、7月17日の前祭の山鉾巡行が終わった頃に梅雨明けというパターンでしたが、今年は、少し異常。温暖化の昨今、これからは、この暑さの中での開催になるのか心配です。
関係者の方々のご健康とご無事を祈念します。
祇園祭は平安時代の869年、全国的に疫病が流行した時、その退散を祈願したのが始まりです。870年以後、毎年の行事となり、途中で中断はありましたが、千年以上続いて今にいたります。
安土桃山、江戸時代に盛大となり、その時の町組みの整備により、経費の負担なども含めて町衆の祭となっていきました。
祇園祭が始まった頃は、古今和歌集(914年ごろ完成)や新古今和歌集(1205年)が作られた時代。
そして、鎌倉時代の1235年ごろに、冷泉家の祖である藤原定家が、京都の小倉山(嵯峨野)の山荘で、古来の歌人100人の和歌を選んでつくった「小倉百人一首」は有名で、その中の歌が作られた頃になります。
さて今回のテーマの「暁」。
これは、未明、夜中から明け方までのことで、明け方といっても、まだ真っ暗な状態を指します。
先程の「小倉百人一首」の中で「暁」の歌を探してみると、
壬生忠岑(みぶのただみね)の歌があります。
「有明の つれなくみえし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし」(30番)
(夜が明けても空に残っている有明の月が、女性との別れの時に無常に空にかかっているのが見えた。同じようにあなたにそっけなく追い返されたその別れ以来、暁(夜明け前)ほどつらく悲しいものはないと思うようになった。)
同じく、この壬生忠岑は古今和歌集にこんな歌も詠んでいます。
「風吹けば 峰にわかるる 白雲の たえてつれなき 君が心か」(巻第十二恋歌二601)
(風が吹くと、峰で別れてしまう白雲のように、関係を断ってしまう冷たい貴方のお心なのです。)
こちらも、別れを嘆く失恋の歌ですね。
忠岑は、自分より身分が高く裕福な人に、恋する女性を奪われたのでしょうか。未練がましく声をかけても、まったく返事がない。要するに、女性は、身分の低い忠岑を見限り、捨てた。忠岑は、ただ奪われてしまう女性を、見送るしかなかった。と、解釈されているものもあります。
忠岑は、歌の才能があり、「古今和歌集」の撰者として抜擢されましたが、「先祖不見」と当時の本に書かれたように、先祖不明の身分の低い下級武官でした。
古代では、身分差を越えた関係は、長続きはせず、その悲哀を歌から読み取れます。
忠岑の子の「壬生忠見(みぶのただみ)」の歌が、今月「水明7月号」の条幅研究かな部のA課題にあります。
「恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか」百人一首41番
(わたしが恋をしているという噂が、もう世間の人たちの間には広まってしまったようだ。人には知られないよう、密かに思いはじめたばかりなのに)
この歌は、直接の恋心を詠んでいるのではありませんが、その深い想いと、人に知られてしまった戸惑いの気持ちが巧みに表現されています。
なんとなく、父親忠岑の恋と同様に、控えめな恋の様子がうかがえるなあと、私は思うのですが、いかがでしょうか。
今月の「うたごよみ」の最後に
―「置く白玉の露」が輝きます。露は涙でしょうか。―
とあります。
この「涙」の意味は、何なのでしょうか。
恋のはかなさ? ひとときの別れの辛さ? 失恋の感情?
色々考えられて、余韻を残す文章です。
2025年7月 編集部 北川詩雪
本日7月14日は水明書展の出品一覧表・懇親会出欠・青少年部硬筆・幼年毛筆及び出品料払込みの締め切り日。
今日の事務所は大忙し。
今日締切の水明書展の書類と同時に今月18日〆切の競書作品も配達されてきます。
事務所当番の方が競書作品の整理をし、事務局メンバーが水明展関係の書類を間違いがないかチェックする作業をと役割分担して進めています。。
そこへ、水明展広報担当メンバーが4人、展覧会会場で来場者に喜んでいただける楽しいグッズの製作にやってきました。
「あ~それいいね。こうしましょう!!」と笑いが絶えず準備が着々とすすんでいます。
今年の顔出しパネルの完成!会場でぜひ!!
社中の枠を超えて、係の仕事を一緒にすることで仲間が増え、またいろんな情報交換も出来、お互いが切磋琢磨できる
それがいいなと思っています。
水明書展は8月7日~11日です。
書展の成功に向けて係それぞれ頑張っています。
水明書展どうぞお楽しみに!!
広報担当 山根青坡
水明ホームページの管理をお願いしておりますトライソリューション代表の辻本さんは「みらいの森 I-ART」と題する障害者の芸術活動を応援するプロジェクトを展開されています。
今回は書道分野の芸術活動の展示をとの事で水明書道会との共催で実現致しました。
初めての試みで、短い募集期間にも拘わらず障害をお持ちの方に教えておられる先生方が協力してくださり、30点近くの作品が集まりました!感謝申し上げます。
ギャラリー内は木の香りがする優しい雰囲気で、作品展示作業をしながらもなんとも癒やされる時間でした。
壁面にかぎりがあるので、ギャラリー内に全作品展示が出来ないのが残念ですが、出展していただいた全作品はデジタル化し、皆さんにご覧いただくようにいたしております。
作品がデジタル化されてながれます
デジタル化して会場に流れる映像は迫力満点ですよ。
また、デジタルで見られる機器(デジタルサイネージ)は水明書道会館玄関先にも設置していただけます。
↓↓↓
作品はどれも気持ちが込もっていて、温かさを感じます。
7月15日(火)~26日(土)13時~17時 ※日・月休み
是非、期間中、会場に足を運んで下さい。
また会場に来られない方には後日このHPでアドレスをお伝えいたします。いましばらくお待ちください。
広報担当 上田真翠
2025年7月6日(日)18時より
第2回幹事会を会場に来られない方の為にオンライン併用で開催いたしました。
先ず2025年度上半期の事業報告、会計報告、水明誌の現況について説明されました。
水明誌については冷泉貴美子氏にお願いし『巻頭エッセイ』として和歌にまつわるお話を掲載させていただいていて大変好評であること。臨書講座担当講師による揮毫をYouTubeで発信していくことが報告されました。
事業については、教育福祉機関へのはたらきかけとして夜間中学や障害者施設への講師派遣したり、障害者アート展の書道部門としてコラボしたりと社会貢献活動にも力を入れていること、時代のニーズにあわせ教室検索の改良や活動報告をブログにて迅速に発信するなどホームページの充実やメールマガジンにて色んな情報を会員に配信していくことが報告されました。
新しい授業指導方法としてオンライン講習会を実施しSNSでの発信や教室案内のやり方の講習を受け実施したところ、問い合わせがあり生徒が増えたなどの嬉しい報告もありました。
会議の後半にはどうしたら水明誌を購読してもらえるか、教室運営をどのようにされているか、水明誌やHPでこんなことがあればいいな「このようにして人数が増えてきました」「こんなして生徒さんにアドバイスしています」など、色んな話ができました。
理事長からは
「皆さんのお話に聞く耳をもってしっかり耳を傾け、皆さんと共に歩み育てていける書道会にしていきたい」と、とても心強い言葉が発せられました。役員一同、皆さんのお声を大切に一つ一つの行事に取り組んでいきたいと思っています。
先ずは8月に開催の水明展!です。
幹事会参加者からは、昨年より出品者が増えていますという声が多く嬉しく思っています。
運営委員は各係で着々と準備を進めています。様子は順次アップいたしますね。
広報担当 山根青坡
7月6日(日)『さやまちさやさや笹祭り』を開催いたしました。
外国の方にも体験していただけるように英語バージョンの看板も
会館のある東山貞教学区と水明書道会の繋がりを強めていけたらとの願いを込めて、七夕の笹飾りを始めました。
地域の皆さまのご協力をいただいて今年で三回目の開催になります。
短冊や笹飾り用の色紙も沢山用意 うちわも作っていただけます
「いろんな願い事がありますね~」 と地元の方も熱心にご覧になっておられました。
天気には恵まれたのですが、今年の暑さはすでに真夏日!!会館の前の道を通る人はあまりなく、体験をして下さる方も多くはなかったのですが、飾られた短冊を通りすがりに読んで行かれる方もおられました。
短冊には「家内安全」「元気に過ごせますように」「世界平和」「いいことがありますように」「お習字がうまくなりますように」等などの願い事と共に、水明展の成功を祈る短冊も何枚か飾られました。
やっぱり、水明展の成功が一番の願いです にこやかな笑顔で
皆さまの願いが叶いますように…
今日は七夕…
皆さまの願いが叶いますように、水明書道展が盛会に開催されますことを心から祈ります。
長田紫豊
7月2日、隔月開催のセミナーをおこないました。
個別相談の方がお一人、参加者5名の少人数でしたが、Googleアプリと水明ホームページの教室検索をリンクされました。生徒募集に期待がかかります。
また、講師紹介の書道アプリケーション ZEN BrUshを早速試してみて見ました。
こんな風に書けました。
このスマホアプリタッチペンで上記のような線が難なく引けます。
通信講座などでも使えそうです。
ペンを持つ感覚がなんとも楽しいものです。
このように、セミナーでは毎回新しい発見もあり、参加者間の情報交換もできて大変有意義な機会です。
お時間許すかぎりご参加ください。
次回の講習会は9月3日(水)10時~12時です。
事業部 髙井秀山
毎年恒例、『さやまちさやさや笹祭り』を今年も実施いたします。
ちらしは水明書道会館のある学区の町内会の皆さんへ短冊をそえて回覧、ポスターも掲示してしていただいております。
短冊やうちわに文字を書くことで書道を身近に感じ楽しんでいただき、地域交流の一助になりたい、そして水明書道会が地域に溶け込み親しまれる存在でありたいと願っています。
短冊は今月末から水明書道会館に置いております。
ぜひ水明書道会館にお立ち寄りいただき、諸芸上達の願いをこめて短冊を書いていただけたらと思います。
また、当日は来れないけれどという方は、ご自宅やお教室で書かれたものや、七夕かざりを水明書道会館にお持ちいただいたら飾り付けいたします。
昨年の様子
たくさんの短冊や七夕かざりが「さやさやと」風に揺れます。
わいわいとにぎやかに短冊にお願いごとを書く皆さん
7月6日は水明会館に集まれー!!
広報担当:山根青坡
雨の季節に入りました。紫陽花やくちなしの花が瑞々しく美しく咲き競っています。
梅雨は、陰暦では五月に降る長雨のことで、五月雨(さみだれ)と言います。
和歌や俳句では、下記のものが有名です。
うちしめり 菖蒲ぞかをる ほととぎす 鳴くや五月(さつき)の 雨の夕暮れ (藤原良経)
五月雨を 集めて早し 最上川(松尾芭蕉)
五月雨を 降り残してや 光堂(松尾芭蕉)
冷泉貴実子氏の「うたごよみ⑥」のお題は「夕」でしたが、和歌のやりとりでの恋のはじまり方や、結びの「逢ふ瀬(おうせ)の時」への進展の様子から、「恋」かな?と思うほど艶やかな内容でしたね。
今回のキーワードは「誰そ彼(たれそかれ)「黄昏時(たそがれどき)。
この語源は、万葉集10巻 秋相聞(恋の歌)の柿本朝臣人麻呂の歌(2240)
「誰(た)そかれと 我れをな問ひそ 九月(ながつき)の 露(つゆ)に濡れつつ 君待つ我れを」と言われます。
意味は、「そこに居るのは誰なの?と、私に聞かないでください。九月の 露に濡れながらあなたを待っている私のことを。」
当時、男性が女性の名前を問うのは、プロポーズの意味を持っていました。それに答えて、名前を明かすのは、お受けしますということになります。この女性は、夕闇の中、言い交わした別の男性を待っていたと思われます。それで、「名前を聞かないで」となるのでしょう。
電気のない時代には、「たそがれどき」には、お互いの顔がよく見えません。
よって、お互いに「そこにいるのは誰ですか」「誰そ彼(だれですかあなたは)」と尋ねていたそうです。それで「たそがれ」。
現代風に言えば「君の名は?」となるわけです。
さて、2016年に公開されたアニメーション映画「君の名は。」(新海誠原作、監督)で、主人公の瀧と三葉が出会うのは、まさに「黄昏時」でした。そこで、お互いの名前を問いかけます。
身と心が入れ替わることにより、お互いが導かれていくストーリーですが、この映画の中で、雪野先生が古典の授業で、「たそがれどき」について話すときがあるのです。そこにでてきたのが、先ほどの万葉集の柿本人麻呂の歌でした。
このように背景に日本の歴史と文化、風習、そしてその元となる古典などが緻密に散りばめられていることに感動します。
現在使っている言葉の語源や風習の歴史の知識を得ることにより、過去、現在、未来は繋がっていることを実感するとともに、深読みすることを楽しめた回でしたね。
2025年6月 編集部 北川詩雪
6月15日 18時より理事に加え監事2名の全員出席のもと理事会が開催されました。
先ず8月に行われる水明書展について各係から進捗状況が報告されました。
昨年好評だった来場者が楽しみ発信出来るような仕掛けは今年も継続し、加えて新しい企画も提案されました。
各係は昨年度の反省点などをもとに綿密に計画を立て、書展成功に向けて、準備を始めています。
水明展の参加賞ついては、各業者から集まった賞品が提示され、理事の多数決にて決定し、上位賞賞品については褒賞係と三役にて選定いたました。
すでに支部の先生や会員の方に送付されている水明展資料の中には、申し込み忘れがないように表彰式・懇親会の案内をオレンジ色の分かりやすい用紙にしてあったり、出品表も昨年出品された方の名前はすでに印字されていたりと工夫しています。
一般部・青少年部同時開催で京セラ美術館に展示されるこの機会に一人でも多くの方に出品していただきたいと思っています。親・子・孫三代で出品されている方もおられ、素敵だなぁと感じます。
その後、半期の会計報告、昇段昇格試験、師範試験、春のセミナーについて報告が行われました。
郵便料金の高騰により、会議や審査の案内などをメールでするなど経費節減の努力をして健全な運営をしていきたいと報告されました。
また、今後は支部ページや会員ページをつくるなどHPをより充実させて、皆さんに有益な情報をいち早くお伝えできるように努力していくことが報告されました。
さぁ、夏のイベント水明展に向けて、がんばりましょう!
広報担当:山根青坡
6月8日(日)
午前は硬筆部が、午後からは毛筆部(漢字・かな)の師範・準師範検定試験が実施されました。
今回の合格者は硬筆3名、漢字8名、かな10名でした。
受験対策セミナーの受講者が多く、セミナーの受講が皆さんの学習に役立ったのではと思います。
皆さん緊張しながらも、真剣に取り組んでおられました。
次回、師範試験は11月に実施いたします。
それに先立ち9月14日に師範試験対策講座を行い10月には秋のセミナーもあります。
受験資格をお持ちの方がたくさんおられます。
スキルアップのため、今から準備して、ぜひ挑戦なさってください。
試験担当 長田紫豊
青もみじの美しい季節となりました。
インスタ映えで話題の京都八瀬の瑠璃光院の青もみじ。今は浄土真宗のお寺ですが、もともとは実業家の別荘として造営され、1万2000坪に数寄屋造りの建物と日本庭園があります。書院からの眺めの美しさを見ると人気も納得します。
さて、今月のテーマは、「亀」。
「鶴は千年、亀は万年」といわれるように、長寿で縁起の良い生き物とされています。これは、中国から伝わったもので、漢の時代(紀元前130年ごろ)の書物に書かれたことからとされています。
また、神話にたびたび登場します。中国には不老不死の仙人が住む蓬莱山という山があり、その仙人の使いが亀であったことから、長寿、不老不死のイメージが定着したと言われています。
中国神話に登場する巨大な亀、霊亀(れいき)は、甲羅に蓬莱山を乗せた姿で絵などに描かれます。
万葉集には、亀を詠んだ歌は長歌の二首しかありません。そのひとつは、恋の病に苦しむ人を占うために亀の甲羅を焼くというものです。
古今和歌集でも多くはありません。こちらは長寿を祝う歌となっています。
「亀の尾の山の岩根をとめて落つる 滝の白玉千世の数かも」
(大意:亀尾山の岩間を伝わって流れ落ちる滝の白玉は何と美しいのでしょう。その無数の白玉がすなわちあなた様の長いお年の数なのです。)
在原滋春作で、詞書きに「藤原三善が六十賀によみける」とある通り、長寿を祝う歌で、「鶴亀も千年の後は知らなくに 飽かぬ心にまかせ果ててむ」
(大意:鶴や亀のように千年長生きしてしても、誰も知らないのだから、生きることに飽きない心に任せて、生きたいだけ生きて果てましょう)
などがあります。
俳句の世界では、「亀鳴く」が春の季語として親しまれて、「亀鳴く」の俳句を検索すると、たくさん出てきます。
鎌倉時代の歌人藤原定家の三男の為家が和歌ではじめて用いたと言われています。
その歌は「川越のをちの田中の夕闇に何ぞと聞けば亀のなくなり」です。
亀は実際には鳴きませんが、春ののどかな昼や朧の夜に亀の鳴く声が聞こえるような気がするとされ、この遊び心や想像力が俳諧の世界で好まれ、動物を対象にした春の季語のひとつとして定着したと言われています。
句例として、あげてみます。
亀鳴くや皆愚なる村のもの (高浜虚子「五百句」)
亀鳴くと嘘をつきなる俳人よ (村上鬼城「鬼城句集」)
亀鳴くや月暈(げつうん)を着て沼の上 (村上鬼城「鬼城句集」)
「松竹梅」「鶴亀」と、縁起物が続いています冷泉貴実子氏の「うたごよみ」。
来月は何だろうと今から楽しみです。
2025年5月 編集部 北川詩雪
5月11日(日)
この日は地元「新日吉(いまひえ)神宮」の春の例祭で剣鉾や神輿が巡行し水明会館の前はにぎやかでした。
春の水明セミナー篆刻と現代書講座が開催されました。
篆刻は佐藤煒水先生、現代書は山根青坡先生
篆刻は自由課題、
雅号の落款印や、成語を引首印に作成。
皆さん、真剣にほられながらも楽しんで落款を作成されていました。
現代書は午前は北魏の楷書「魏霊蔵薛法紹造像記」の臨書。
半紙で筆遣いの特徴を習い、半切へと展開。
皆さん、力強い線をしっかり書かれていました。
午後からは現代書課題の創作。色々な筆を使って楽しんで書いておられました。
セミナーは直接講師からポイントを教えてもらえる絶好の機会です。
《基礎から学ぶ・もっと深く学ぶ・楽しく学ぶ》
どの講師も工夫を凝らした内容で学びの提供をして下さいます。
会場に来られない方の為に通信で指導を受けることも出来ます。
次回は秋にセミナーがありますので、ぜひご参加下さい。
セミナー担当 林 桂峰
5月7日、水明会館で外部講師によるパソコン・スマホのスキルアップセミナーが開催されました。2か月に1回開催いたしております。
セミナー参加者で希望する方に、30分1000円(非会員は1500円)の個人指導で、知りたいこと困っていることに講師が丁寧に答え教えて下さいます。
今回は個人指導をご希望される方2名参加いただきました。
指導受けられた方に、ご感想をお聞きしました。お二人ともスマホでの操作についてご質問されていました。「教室案内のやり方」「水明ホームページからのご自分への教室案内のリンクさせるやり方」その他、どんな初歩的な事でも、やさしく、丁寧に指導いただき、参加前は不安でしたが、とても良かったとの事でした。これからも是非参加されたいと言っておられました。
個人指導の様子
そして、本日参加者全員教えていただいたのは「Gemini(ジェミニ)」の使い方です。
前回は「Chat GPT(チャット ジーピーティー)」の使い方でした。どちらもAIが質問に答えてくれるのですが、Geminiは文章、画像、動画、音声等の情報を合わせて処理すること(マルチモーダル)に優れており、それに対してChat GPTは、文章でのやり取り、作成に優れています。早速皆さん比較されました。下記写真の通りでした。
個人相談無しの参加でもお互い情報を交換したりして有意義な時間を共有できます。
この機会に是非ご参加下さい。そして教室運営や生徒拡大に活かしていただきたいと思っています。
次回は7月2日です。
広報担当 上田真翠
4月29日(火・祝)
春の水明セミナーが開催されました。
漢字は堀翠恵先生 午前は臨書(雁塔聖教序)午後は条幅講座
かなは北川詩雪先生
午前は臨書(関戸本古今集) 午後は条幅講座
セミナー担当として受付などをしていましたが、参加された皆さま、とても熱心でいい意味で緊張感もあり、真剣さが伝わってきました。
また、講師の先生はとても丁寧にご指導くださっていました。
次回 セミナーは
5月11日(日)
現代書 山根青坡先生 (午前臨書 午後創作)
篆刻 佐藤煒水先生 (午前午後通しが原則)
です。
それぞれの講師の先生からポイントや筆遣いなど直接教えていただける絶好の機会です。
会場に来られない方の為に通信講座もあります。
どうぞお早めにお申し込み下さい。
セミナー担当 金子恵翠
2025年 第75回一般部 第73回青少年部
水明書展(会期8月7日~10日)の公募、要項やポスター、案内ハガキなどができました。
展覧会事務局と応援メンバーで会員への発送作業をしました。
水明書展は京都市京セラ美術館で開催される水明にとっての大イベント!
事務局のみんなも一人でも多くの方に出品していただける事を願いながら、作業をこなし、
無事に終えることができました。
会員の皆さまには順次発送致します。少しお待ちください。
また、出品票など追加でご入用の場合は水明会館事務所にご連絡ください。
今年もたくさんのご出品を是非ともお願い致します。
広報部 上田 真翠
京都の桜もあちこちで満開を迎えました。
写真は円山公園の枝垂れ桜
水明会館のある鴨川沿いは満開の桜だけでなく、淡く芽吹いた柳や白いコデマリや黄色のレンギョウの花の競演が見事で
「見渡せば 柳桜を こきまぜて 都ぞ春の錦なりける(素性法師)」
の歌をいつも思い出します。
さて、4月号のエッセイは、「桜」と予想しておりましたが、大外れでした。ですが、なんと、4月号から水明の表紙の写真が変わり、それが、どんぴしゃりで、「鶴」を詠んだ歌が書かれた陶器製の盃です。
「若浦尒塩満来者滷乎無美葦邊乎指天多頭鳴渡」
と趣のある字形で書かれています。読みは「若の浦に潮満ち来れば潟(かた)をなみ葦辺(あしべ)をさして鶴(たづ)鳴き渡る」となります。
万葉集の第六巻919の歌です。聖武天皇が紀伊国(きのくに)に行幸された時に山部宿禰赤人(やまべのすくねあかひと)が詠んだもので、917の長歌につけられた二首の反歌のうちのひとつです。
「若の浦」は現在の「和歌浦」のことで、雑賀崎の湾のこと。そして、雑賀崎はイタリアのアマルフィ海岸のように風光明媚だと注目されているそうです。
ちなみに和歌浦は、もとは「弱浜(わかのはま)」と言い、この歌が詠まれた行幸の十六日に聖武天皇によって、景勝の美しさから「明光(あか)の浦」と改名されたそうです。さらに「和歌浦」と改められたのは平安時代になってのことだそうです。
満ち潮で潟が無くなったために葦のほとりをめざして鳴き渡ってゆく鶴の情景を詠っています。
鶴が鳴き渡るほどに豊かな海であることを意味していて、この歌もまたそんな和歌浦の豊かさと美しい情景を鶴を通して褒め称えています。
さて
鶴は、長い足、長い首が特徴で、日本では、丹頂(たんちょう)、鍋鶴(なべづる)、真鶴(まなづる)などがあります。
「鶴は千年、亀は万年」と言われますが、実際の寿命は20年〜 30年程度だそうです。絵にもよく描かれ、桃山時代の俵屋宗達が絵を描き、本阿弥光悦筆の書とのコラボの「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」は有名です。描かれているモチーフはただ鶴のみで、飛翔している鶴の群れ、羽を休めて寄り集う鶴のシルエットは、比類ない美しさです。
そして、鶴を詠んだ歌を探してみると、万葉集には、47首あるそうです。
海辺に居る鶴がよく詠まれていて、昔は海の近くで見ることができたと思われます。
京都市内では、見ることのない鶴ですが、なんと、京都市動物園で丹頂鶴「タンチョウ」が飼育されています。本来の生息地は、北海道の東部、「丹頂」という名のとおり、頭頂部は皮膚が露出し血液の色が透けて赤く見えているそうです。冬から春先には、つがいの求愛行動が目立つようになり、向かい合って飛び跳ねたり、鳴き合ったりする「鶴の舞」が見られるそうです。
京都市動物園(岡崎公園内・京都市京セラ美術館のお隣)日本で二番目に古い動物園とのこと。(一番古いのは上野動物園) 手ごろな広さがよく、イベントもあり、動物の名づけ方が面白いとか。いろいろな工夫がされていて、色々楽しめそうなのです。タンチョウの写生などを目的にぜひ訪ねてみてください。
2025年4月 編集部 北川詩雪
3月30日
春の水明セミナーの幕開けは、京表具師井上利彦(井上光薫堂)さんを講師にお迎えしての
文化講座「京表具をまなぶ」でした。
一日通しの講座で、自分の作品をおしゃれなミニ屛風に仕立てます。
午前中はあらかじめ持ってこられた作品の裏打ちです。
小さな作品とはいえ、霧吹きで墨がにじんだり、しわが寄って先生に助けをもとめたり・・・
今回は急遽リバーシブルの屏風にするため、はぎれにも裏打ちしました。
さて、午後からは屏風の仕立てです。まず2枚の板に蝶番をつけます。
和紙で交互に糊付けして表と裏が 360° 開く「紙蝶番」という仕組みを学びます。
この仕組みを紙でするのはわが国独自の方法で、中国の方も驚かれるらしいです。
200年も長持ちする和紙の耐久性にもおどろきです。
慎重に糊付けする参加者(紙蝶番)
ノリが乾く間には、いろいろな言葉や材料について説明を受け、「京表具」のすばらしさを再認識しました。
私たちにとって、表具は自分の作品をいかにかっこよく見せるかということです。
何世代にもわたって受け継がれた伝統の技術と材料をつかって、自分の書作品をかっこよくアレンジ。
参加者のみなさんは大満足の一日でした。
裏も表もかっこよくなりました
堀 翠恵
こんにちは 水明事務局です。
年度末を迎え、水明会館のある七条川端のあたりも桜が咲き始めてきました。
さて、皆さまもご存じの通り、少子高齢時代の水明書道会をとりまく環境は、このところの物価高騰などもあり、ますます厳しくなってきています。
そんな中で当会は少しでも皆様のお役に立てるよう、会員や各塾の先生方、また購読者へのサービスの質を落とさぬようにさまざまの工夫や事務の効率化をはかってまいりました。
そのサービスの一つが、水明誌でもお知らせしておりますような、ホームページを活用した支部支援です。
なかでも水明ホームページ上にご自分の塾の紹介ページが作れるサービスは、「水明のホームページを見て新しい生徒が来られた」との嬉しい報告を何件もいただいております。ぜひとも生徒さんを教えておられる先生方はホームページへの支部登録をおすませください。(詳細は水明誌「支部支援だより」でご確認ください)
そして一方で、今後はインターネットによる情報発信を進めて、情報伝達をスピード化する、またメール等で会員へ積極的に情報を提供していこうとしています。
今年度少しずつですが、以前の方法と並行しながらいろいろなことを前に進めてまいります。
なにとぞご協力をお願いいたします。
さて
この新しい試みをサポートしてくださる会社、トライソリューションさんに事業部長、広報担当とともに打ち合わせに行ってまいりました。トライソリューションさんには以前からホームページの管理をお願いしておりますが、先日は事務所に入ったら大きなモニターに映し出される色とりどりの素敵な絵画が目に留まりました。
それは、ご自身も車いすを使用されているトライソリューションの辻本代表が、「みらいの森 I-ART」と題する障害者の芸術活動を応援するプロジェクトを展開されていて、ネットワークを作っていろいろな支援をしたり、支援してくださる人を募集しておられます。
「みらいの森 I-ART」プロジェクト 今後はぜひ書道分野の芸術活動をも、とのことでした。
私たちも微力ではありますが、みらいの森の住民登録をしてきました!
詳細は:「みらいの森 I-ART」
事務局 堀翠恵
3月5日、水明会館で外部講師によるパソコン・スマホのスキルアップセミナーが開催されました。
一昨年より隔月でオンラインでの授業のやり方など書道教室でいかせる色々な使い方を教えていただいていたのですが、それぞれのスキルの差や、知りたいこと、困っていることを個人的に指導して欲しいという要望にお応えして、今年度から、個人相談という新しいスタイルが加わりました。
セミナー参加者で希望する方に、30分1000円(非会員は1500円)の個人指導で、知りたいこと困っていることに講師が丁寧に答え教えて下さいます。
個人指導を受けられた方からの感想です。
「スマホは日々使っているものの、改めて今更聞けないフェィスブックの搭載の仕方や見方。以前教室で教えて貰ったけれど忘れてしまった操作。一番は1ヵ月メールを受信できずに困っていたことが解消。1回では忘れるので、覚えるまで丁寧に教えて貰いました。携帯ショップは予約が面倒なので困っていました。いま自分が知りたいことに絞れるので助かりました。今後は生徒さんへの連絡やSNSを使った生徒募集をやってみます。」
そして本日、参加者全員に教えていただいたのは「Chat GPT]の使い方です。対話形式でAIが質問に答えてくれます。
早速、「書道展での展示の仕方」「文字が上手くなるには」などを質問してみて、「なかなかええ答えするね」と納得したり今気になっていることなどを質問をされていました。
個人相談なしの参加でもお互いに情報を交換したりして有意義な時間を共有できます。
次は5月7日です。
この機会にぜひ是非ご参加下さい。そして教室運営や生徒拡大にいかしていただきたいと思っています。
広報担当 山根青坡
「松」「竹」、その次はやはり「梅」でした。予想通りでしたね。
梅は、春の到来を象徴する花として、古来より愛されてきました。
ちょうど、水明誌2月号の「条幅研究 かな部」のA課題が、
「大空は梅のにほひに霞みつつ曇りも果てぬ春の夜の月」
で藤原定家の歌でした。
この歌のかな創作では、「にほひ」の連綿表現に苦労されたのでは、と思います。歌の意味としても「にほひ」がキーポイントのようです。
そして、冷泉家のホームページの「文庫がたり・やまと歌がたり 第四歌」にもあるように、この歌も「素晴らしい大嘘?のお話の歌」かな、と感じます。
「大空」が「梅の香り」で霞むかな?と疑問ですね(笑)。
この歌は、新古今和歌集 巻1春歌上にあり、同じ新古今和歌集の大江千里の下記の歌を本歌としています。
「照りもせず曇りもはてぬ春の夜の朧月夜にしくものぞなき」
(大意:さわやかに照るのでもなく、といって全く曇ってしまうのでもない、春の夜のおぼろにかすむ月の美しさに及ぶものはない)
大江千里の歌は、視覚だけでとらえていますが、藤原定家の方は、「にほひ」を詠みこんで臭覚を加味しています。この「梅のにほひ」を取り合わせることによって、よりあでやかで美しい夜を演出することに成功しています。
「梅の香り」には、「香を焚きしめた異性」を想うという「恋こごろ」を歌っているとも考えられるようです。恋を連想することにより、梅の香りがより魅力的なものになる訳です。
現在、掲載中の「臨書講座かな」の「関戸本古今集」は、古今集を書写したものです。その中に次の歌があり、筆致もすばらしいですが、歌の内容も実に艶やかです。
春の夜の やみはあやなし 梅の花 色こそ見えね かやはかくるる
(古今・春上・四一・凡河内躬恒)
【現代語訳】(闇とはあらゆるものをすっぽりと隠すものだが)春の夜の闇はどうも筋の通らないことをしている。梅の花の、色こそ見えはしないが、その香は隠すことはできないから。
春の夜の闇に漂う梅の香りを着物に香をたきしめた女性に見立てていて、上品さが光る一首です。
京都には、梅の名所がたくさんあります。私のおすすめは、北野天満宮はもちろんですが、京都御苑(御所)の梅園です。無料ですので、何度も訪れられます。
平日に行くと幼稚園の園児が遊んでいて、心和む光景です。
その他、小さなお寺や神社の境内、民家の庭先で梅を見ると、春が来たなあと嬉しくなります。
今年の梅は、二月の寒気が影響して遅いようですが、色々な和歌を思い出しながら、梅を観賞し楽しんでみてください。
さて、最後に。花より団子派の私としては、虎屋の羊羹の「夜の梅」を思い出します。
この羊羹も実に風流で上品。 羊羹の切り口にのぞく小豆を、夜の闇の中で咲く梅の花に見立てて命名されたそう。さてさて、この梅は、白梅か紅梅のどちらでしょう?
2025年3月 編集部 北川詩雪
搬入から展覧会中の会場風景をYouTubeアップしました
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墨聚展は実行委員を中心に皆で作り上げていく展覧会。
18回展墨聚展の総務主任からの感謝とお礼の言葉です。
第18回墨聚展はお陰様で無事に盛会に終えることができました。
全国的な寒波の襲来で京都も大変寒く、搬入から最終日まで雪も
散らつく天気の中、980人ものご来場いただき、審査員の先生も含めた167点の作品、青少年の年賀状展、ギャラクシー賞展を鑑賞いただきありがとうございました。
墨聚展開催にあたり、準備から開催終了まで、三役の先生方はじめ、諸先生方には大変お世話になりました。出品いただきました皆様、実行委員ならびに運営にご尽力いただきました全ての皆様に心より厚く御礼申し上げます。
主任の私も初めての大役で不慣れなことが多く心配でしたが、前任の先生、副主任の先生に助けられて務めることができました。どの担当においても主任のみならず全員で協力して気持ちよく進めていただきましたこと、改めて感謝申し上げます。また、この協力の輪が広がり水明書道会の絆がますます深まっていくことを願っています。
また最終日には会期中受付に用意された、多数の水明誌バックナンバーが次々持ち帰られ、新規会員に繋がることを期待しています。
フォーチュンガーデン京都での祝賀懇親会は、美味しいお料理とドリンク、祝賀会係のビンゴゲームで皆さん大いに楽しまれていました。中締めは、副会長三浦先生の「今後も皆さんの力で創り、益々盛り上げていってもらうことを期待しています!」とのお言葉をいただき一本締めで締めていただきました。
皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
実行委員 総務主任 美坂光芳
おかげさまで、「第18回墨聚展」は980人もの来場者を得て、盛会のうちに終了いたしました。
ご来場いただいたみなさまはもちろん、実行委員の先生方、そして運営にご協力いただいたすべての先生方には心よりお礼を申し上げます。
最終日の今日、三浦彰峰先生と武田青山先生によるギャラリートークは立ち見も出る盛況ぶりで、
「一番の手ごわい、そして信頼できる鑑賞者は女房」だと言うお話や、
「指導者がまずもっと勉強を」という厳しい言葉には、はっとさせられました。
また墨聚展祝賀会は、河原町御池のレトロな建物のフォーチュンガーデン京都で開催され、
にぎやかで楽しくなごやかな宴となりました。
さあ、次は夏の水明書展です。
昨年以上の出品数で、昨年以上の力作が並ぶことをおおいに期待して、ご報告を終えたいと思います。
事務局 堀 翠恵
寒い朝です。
我が家の家の前にはうっすら雪が積もっています。
連日沢山の方が足を運んで下さり嬉しく思っています。
昨日は親子連れの方も多く、「青少年の年賀状展」展示の前で「あった!僕の作品」
「このへび、すごい上手にかいてあるね」と話されている様子に笑顔をいただきました。
またギャラクシー賞の作品も熱心に御覧になっていました。
さて、本日最終日
14時からは三浦彰峰先生と武田青山先生ギャラリートークが開催されます。
どうぞお楽しみにいらして下さい。
本日は最終日ですので10時~17時までとなっております。お早めにいらしてくださいね。
皆さまのご来場を心よりお待ちしております。
会場の様子、作品は後日YouTubeにてアップさせていただきます。
広報担当:山根青坡
ここ数年は暖冬でしたが、今年は市内も雪が積もったりと、あちらこちらで雪だるまを見かけます。
寒い中ですが、皆さん会場に着て下さり嬉しく思います。
来場者の中には友人であったり、お孫さんであったり、職場の仲間であったりとさまざまで、書を交えて会話が弾み、良い雰囲気な会場です。
留学生の方がお二人来られ、カタカナで記帳していただきました。「ベリーナイス!」と感想を述べておられした。
22日(土)23日(日)も開場しておりますので、ご来場お待ちしています。
広報担当:上田真翠
京都文化博物館5階にて墨聚展が始まりました。
来場された方は漢字・かな・現代書・篆刻とバラエティーに富んだ作品を熱心に鑑賞されていました。
「青少年の年賀状展」も元気いっぱい、カラフルな作品を1点1点丁寧に見ておられました。
別室では、ギャラクシー賞も展示されています。
皆様のお越しをお待ちしています。
広報担当:山根青坡
第18回墨聚展 いよいよ開幕します!
本日19日午後から、搬入陳列を行いました。
この墨聚展は水明書展一般部の役員、審査会員、無鑑査会員、昨年の水明書展一般部「有審査一部」の受賞者の漢字・かな・現代書・篆刻の167点が展示されています。
無鑑査会員を中心とした実行委員が各係にわかれ墨聚展を運営をしていきます。
「今回の搬入、陳列は前年度の反省をふまえた準備をしっかりした事、また搬入陳列に慣れた方が多く係にいて下さったこと、業者さんも手順段取りよく大変スムーズに進んだと思います。」と搬入陳列係主任が話されていました。さて、会場係が受付準備をしています。その受付横壁面にはずら~っと子ども達からの年賀状が並びます。
へび年ですもの、なが~く横に伸びています。
年々出品数が増え今年は287点!今年は開催10回を記念して「へび年賞」10点が選ばれています。きっと、青少年の年賀状展の前では笑顔があふれることでしょう。
別室では、2023年度ギャラクシー賞の毛筆・硬筆の作品が並んでいます。
この賞は「月刊 水明」規定の部の優秀作品ですので、力作揃いです。
最終日23日14時からはギャラリートークも行われます。
どうぞ、沢山の方のご来場をお待ちしています。
広報担当 山根青坡
《2024年度 水明書道会の一年》のスライドショーを作成しました。これは新年総会開始まで、会場で流しました。
広報担当 山根青坡
1月19日(日)ウエスティン都ホテル京都にて水明書道会総会と懇親会が開催されました。
総会開始までは、2024年度の行事がスライドショーで流されました。
今回は税理士の先生にも同席いただき総会が始まりました。
2024年度(2023年12月~2024年11月)の事業報告・財務報告・監査報告がなされ、
続いて2025年度の事業計画案・収支予算案が提案され、承認されました。
続いて役員改正案が提案、承認され石飛篝理事長のもと、新役員での船出です。
総会でいただいた意見には真摯に耳を傾け皆で協力し合って水明の運営に携わっていこうと役員一同、心を引き締めました。
さて総会に続いて懇親会です。
石飛篝理事長の挨拶に始まり、乾杯のご発声を三浦副会長がされ和やかな会食がはじまりました。
祝賀会係の進行により抽選会もあり、番号が読み上げられ満面の笑顔で景品を受け取られる顔をみるとしあわせ~な気持ちになります。皆が笑顔で切磋琢磨しあい向上できる書道会でありたいと思います。
お料理もおいしく、あっという間にお開きの時間に。
髙井副理事長のエールを込めた挨拶でお開きとなりました。
さぁ、次は2月に行われる墨聚展です。
墨聚展実行委員長から、ギャラリートークをしてくださる先生が決まったこと各係で準備も着々と進めている事などが報告されました。
皆で盛り上げてまいりましょう。
写真提供 中村彰翁氏他
広報担当 山根青坡
その1
「松」と「竹」
風雪に耐えしのび、その中でもはっきり見える緑の色は、「松」と「竹」の色です。
童謡の「一月一日」でも、次のように歌われています。
年の始めの 例(ためし)とて
終りなき世の めでたさを
松竹(まつたけ)たてて 門(かど)ごとに
祝(いは)ふ 今日(きょう)こそ たのしけれ
和歌にも松と竹は常緑で「色変へぬ松と竹」と詠まれます。そして、雪と松、雪と竹を歌った和歌も多く、雪の白さと、松と竹との緑の違いを好んだのだと思われます。
さて、1月号に「子の日」の「小松引き」が紹介されています。これは、平安時代は「子の日の遊び」と言って、貴族達は正月最初の「子」(ね)の日「初子」に、北野や紫野の船岡山など郊外の野辺に出掛けて、小松を引いて千代を祝い、若菜を摘んで料理の食材に加えて皆で長寿を祝い、和歌を詠む宴を設ける風習がありました。それがやがて遊興の行事となりました。
正月最初の「子」(ね)の日に丘に登り、四方を遠く望めば、陰陽の静気を得て憂いを除くとされ、「子の日(ねのひ)」に「根のび(ねのひ)」を掛けて、長寿を願ったということです。
現在でも「根引きの松」(ねびきのまつ)と言って、
関西地方では、家の玄関の両側に白い和紙で包み金赤の水引を掛けた
根が付いたままの小松が飾られているのはその名残りでしょう。
子の日の小松引きを詠み込んだ和歌や俳句は多く、栄花物語や源氏物語にも登場してきます。
ここでは、代表的な和歌と俳句を紹介します。
和歌では、
「子の日する野辺に小松のなかりせば 千代のためしに何を引かまし」(壬生忠岑)
(大意:子の日の遊びをする野辺に、根引きする小松がもしなかったならば、千代の長寿にあやかる例として、いったい何を引いたらよいのだろう)
俳句では、松尾芭蕉が吟じています。
「子の日しに 都へ行かん 友もがな」(子の日の遊びをしに都まで一緒に旅をする人がいるとよいのだが)で、「子の日」が季語になっています。
次に「竹」についてですが、
冷泉貴実子氏の2月のエッセイの中に「千尋のかげ」とあります。この言葉は、在原業平と思われる人物を主人公とした「伊勢物語」第79段に「我が門に千尋あるかげを植ゑつれば夏冬たれか隠れざるべき」と歌われています。大意は「われらの門に千尋もある広い陰のある竹を植えてあるので、夏も冬もわが一門はみんなその恩恵をこうむるでしょう。」となります。このように好んで植えられたことがわかります。ちなみに、「尋」は手を広げた長さで1.8メートルのことです。
また、竹には、竹のことばを使った「さす竹の」という枕詞があります。
「さす竹の」は「大宮人(おほみやひと)」などを導く枕詞です。「さす」は伸びて行く意味で、竹が、勢いよく成長する様子をいい、都や人などが栄えるように祈る言葉として使われ、めでたいこととしたことが窺えます。
そして、以下のような言葉を導きます。
大宮人(おほみやひと)、皇子(みこ)の宮人、舎人(とねり)男。
また、竹の節(ふし)の意味から、「世(よ)」=「時」を意味し、重なることで、長寿を意味するめでたいものとなるのです。
万葉集第6巻955の歌では、
「さす竹の大宮人の家と住む佐保の山をば思ふやも君」(長官どののような大宮人たちが、故郷として住んでいる里の佐保。その佐保山を思っておいででしょうか)と歌っています。
冷泉貴実子氏のエッセイは、1年間つづきます。
ぜひ、和歌の世界を楽しみましょう。
2025年1月 北川詩雪
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